平成28年度特別研修会(胎蔵界曼荼羅供音用)

日時:平成28年5月6日(金)13時30分開式~

会場:群馬教区宗務所

講師:延暦寺一山 理性院住職 山形宗湛師

内容:

 天台宗において、本年は宗祖大師御誕生1250年を迎える年であり、来年は宗祖大師が本県に巡錫されて1200年を数える年となります。当会では、平成29年の天台宗開宗記念日に胎蔵界曼荼羅供を奉修し、祖師先徳への法恩の志を顕したく考えております。そこで今回、胎蔵界曼荼羅供法要に向けて、延暦寺一山理性院住職山形宗湛師を講師としてお迎えし、特別研修会を実施致しました。

 山形先生は先ず、胎蔵界曼荼羅の構造やそこに描かれる仏様について触れ、曼供法要とは仏の教えを聞き仏に向かっていく心を作り出すことであると法要の意義を説明なされました。そして、声明はその為の手段の内の一つであるとして、声明の音用についてご指導下さいました。音用の習礼では、声明に使われる構成音について詳細に説明いただき、実際に声明をお唱えしながら特徴的な節回しの箇所について逐一解説いただきました。

 日常の勤行ではお唱えする機会の少ないお経ということもあり、大変勉強になり有意義な時間となりました。研修会での学びを深めつつ更に習礼を重ね、曼供法要に臨みたいと思います。