平成28年度天台青少年比叡山の集い

会場:比叡山延暦寺

内容:

 平成28年8月3日(月)から5日(水)の2泊3日で、「第51回天台青少年比叡山の集い」が、比叡山延暦寺にて開催されました。全国の天台宗寺院並びに檀信徒から175名の中学生・小学六年生が参加しました。群馬からは、研修生として9名、リーダーとして3名(うち本会員2名)が参加しました。

 研修初日、全国から比叡山に集まり受付をすませた研修生からは、普段とは違う環境からか、緊張した様子が伝わってきました。研修生は、三日間の研修の中で様々な行事やレクリエーションを経験します。一日目の『発心会』では大講堂にて、天台座主森川宏映大僧正から直接お剃刀を授けていただきました。研修生は「発心」の大切さについて学び、真剣な表情で儀に臨んでいました。二日目は、『諸堂巡拝』にて実際に比叡山を歩き、比叡山のお堂や歴史について学んだ後、『世界平和祈りの集い』に参加しました。研修生は期間中に折った鶴を一人一人壇上に捧げ、『世界平和の鐘』の打鐘や「平和の合言葉」の唱和を行い、平和について想いを馳せました。そして、夜には研修生の一番の楽しみでもある『営火』が行われました。準備リーダーによって作られたストームが「不滅の法灯」より点火され、各班によるダンスやゲーム等のスタンツで大いに盛り上がりました。この頃には研修生の顔から強張った表情は消え、笑顔で営火を楽しむ研修生の姿が見られました。三日目は、大講堂にて『終了式』が執り行われました。修了証を受け取る研修生は初日に会った時よりも堂々としており、一回り大きくなったような印象を受けました。研修生の仲良くなった友人やリーダー達との別れを惜しむ様子からは、三日間の研修が充実した時間であった事が伝わってきました。

 三日間日常から離れ比叡山の中で生活を行うことは、不自由な事や大変な事も多くありますが、研修生にとって多くの学びが得られる貴重な経験であったように思います。来年は「第52回天台青少年比叡山の集い」の開催を予定しております。多くの方々のご参加をお待ちし申し上げております。