青森松緑神道報恩法要

日時:平成24年6月18日(月)~6月20日(水)

会場:青森県むつ市恐山菩提寺、同東津軽郡平内町松緑神道大和山、岩手県奥州市黒石寺、同正法寺

内容:

 比叡山延暦寺の不滅の法灯に注ぐ菜種油を毎年献油されている青森県の松緑神道さまを参拝し、唄・散華法要を奉納させていただきました。

 不滅の法灯は伝教大師さまが修行のため比叡山にこもり国家の安泰と人々の平安、仏法興隆を誓い灯され、大師入滅の現在に至るまで絶えることなく灯され続ける、天台宗の教えの象徴です。

松緑神道さまは「み神に奉り、み国に奉り、人さまに奉る」を教旨に国家の平安、人々の心の平安のため活動されていらっしゃいます。

 昭和59年、時の天台座主山田猊下は天台宗・松緑神道両者の教えの似通っている点があることから懇親を深め、不滅の法灯を松緑神道に分灯されました。不滅の法灯は永遠の灯として同教団に護持いただいています。

そして灯が絶えることがないよう必要な菜種油や、比叡山の回峰行者が使用する草鞋と蓮華笠を毎年延暦寺に献上され、修行の援けをいただいております。教団の方は千年にわたりこれらのものを納めていきたいとおっしゃっていました。

 千日回峰行や百日回峰行にご縁がある群馬教区の者として、また天台宗僧侶として不滅の法灯をお守りいただいていることに感謝の気持ちとお礼を述べに、このたび松緑神道さまを参拝し法要を行いました。

 参加者からは「参拝して法要を行えて嬉しかった」との声が上がり、松緑神道さまからも「はるばる青森までご参拝いただき、ありがとうございました」と感謝いただきました。

 群馬仏青含め29名の参加でした。みなさんありがとうございました!

第二日

 初日は群馬からバスに乗りまっすぐ青森に向かいました。 

 東北地方は天台宗第三代座主慈覚大師さまがご巡錫されました。本年から慈覚大師ご遠忌に入るため、慈覚大師ゆかりのご寺院を参拝しました。イタコで有名な恐山は慈覚大師の開山です。

 引き続き松緑神道を参拝。境内に立つ教祖さまがお住みになった小屋やご神木などを説明いただきました。法要には群馬県内住職さまはじめ、茨城仏青さま、福島教区さまからも有志にご参加いただき行うことができました。また群馬雅楽会さまには雅楽を伴奏いただき、法要に華を添えていただきました。心配されていた台風の影響なく法要は行うことができ、比叡山の杉が植えられ山田猊下の碑が立つ養心の森にて般若心経をお唱えしました。

第三日

 第三日は岩手県へと足を運びました。蘇民祭で有名な黒石寺さまと、曹洞宗の東北有数の大伽藍の正法寺さまを参拝しました。