平成27年度天台青少年比叡山の集い

会場:比叡山延暦寺

内容:

 平成27年8月3日(月)から5日(水)の2泊3日で、「第50回天台青少年比叡山の集い」が、比叡山延暦寺にて開催されました。全国の天台宗寺院並びに檀信徒から210名の中学生・小学六年生が参加しました。群馬からは、研修生として5名、リーダーとして4名(うち本会員2名)が参加しました。

 一日目は『結団式』と『発心会』が行われました。比叡山に登るのが初めてという研修生もたくさんおり、普段とは違う環境からか、皆緊張した表情で行事に臨んでいました。『結団式』は根本中堂で執り行われ、天台宗・延暦寺両内局のご出仕による法楽や、研修生による「将来の夢」の作文の奉納などが行われました。『発心会』は大講堂にて、大樹孝啓探題大僧正を御導師にて厳修されました。研修生は真剣な表情で儀に臨み、大樹探題大僧正からお剃刀を受けていました。

 二日目は『諸堂巡拝』、『世界平和祈りの集い』、『営火』などが行われました。『諸堂巡拝』では、スタンプラリーや班リーダーによる諸堂の説明があり、研修生は、比叡山の雄大さを肌で感じつつ、楽しく天台宗や延暦寺について学ぶことが出来ました。また、天台青少年比叡山の集いの第五十回目の開催を記念し、西塔釈迦堂前、横川中道前に「平和地蔵尊」が建立され、式場リーダーによる開眼法要が執り行われました。一隅会館前広場で行われた『世界平和祈りの集い』では、研修生が期間中に折った鶴を一人一人壇上に捧げ、『世界平和の鐘』の打鐘や「平和の合言葉」の唱和が行われました。夜には、研修生の一番の楽しみでもある『営火』が行われました。準備リーダーによって作られたストームが「不滅の法灯」より点火され、その後各班による、ダンスやゲーム等のスタンツが行われました。最初は緊張して口数も少なかった研修生も、すっかり研修生同士で仲良くなり、仲間たちと共に営火を思いっきり楽しんでいました。途中、大雨が降るアクシデントもありましたが、「これも良い思い出になった」と話してくれる研修生もおり、研修生にとって『営火』が楽しい思い出となったことを嬉しく思いました。

 三日目は、班別自由行動にて、研修生同士での寄せ書きや連絡先の交換をし、その後、大講堂にて『終了式』が執り行われました。終了式第一部では、法楽の後、木ノ下寂俊天台宗宗務総長より修了証の授与が行われました。終了式第二部では、班リーダーから研修生たちに別れの言葉が贈られ、皆による大声の合唱の中、研修生たちが送り出されました。せっかく仲良くなった研修生やリーダー達ともう別れなければならず、研修達の目には涙が見られました。中には、リーダーにも研修生たちとの別れの寂しさから号泣する者もおりました。

 二泊三日という短い期間でしたが、研修生にとってもリーダーにとっても非常に濃厚で貴重な体験となりました。